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zoom RSS 中国農村部で深刻化する留守児童問題 現地を取材

<<   作成日時 : 2015/05/11 00:25   >>

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中国・安徽省巣湖(CNN) 多くの親が都市部に出稼ぎに出ている中国農村部で、村に残された「留守児童」が問題となっている。そんな留守児童問題の現状を探るべく、中国内陸部安徽省の村、巣湖を取材した。

巣湖で留守児童の世話をしているのは大抵、年老いた祖父母だ。6歳になる孫ルー・イミン君の面倒を見る72歳の祖母タン・シンインさんは、「この子を育てるのは本当に大変」とこぼし、高齢での子育ての厳しさを語る。

ルー君の母親は出産後に彼を捨てた。一方の父親は、はるか北方の山東省で大工として働いており、村に帰ってくるとしても年に1度だけだ。

中国では現在、こうした留守児童が、控えめに見積もっても6100万人はいるとされる。全児童の5人に1人に上る数字だ。留守児童の多くは、同世代の子どもたちと比べると、精神的な問題を抱える割合や問題行動を起こす割合が高い。

巣湖の村内を取材すると、老人と子どもだけが生活する光景が広がった。

農地は打ち捨てられ、住宅工事は完了しないまま放置されている。村に仕事はなく、働ける年齢の住民は皆、都市部に出稼ぎにでかけた。村に残されているのは、高齢者と幼い子どものみだ。

取り残された子どもたちの現状は芳しくない。国営メディアでは、留守児童が虐待を受けているとの報道が相次いでいる。

中国で活動を展開する「子どもの人権と企業の社会的責任センター」(CCR CSR)の責任者は、「中国社会では安心感と信頼が欠如したまま育つ世代が生まれており、壊滅的な効果を及ぼしかねない」と述べ、留守児童の増加が社会にもたらす影響に警鐘を鳴らす。

都市化にともなう出稼ぎ労働者増加の問題をさらに悪化させているのが「戸口」と呼ばれる中国独自の戸籍制度だ。戸口制度では、人々は「都市戸口」と「農村戸口」のいずれかに2分されて登録されており、農村から都市に出稼ぎに行った場合でも登録内容を変えることができない。

このため都市における出稼ぎ労働者は、医療や社会サービスへのアクセスを制限されている。その子どもは、たとえ都会で生まれたとしても公立の学校に通うことができない。

こうした戸口制度については、中国経済を引っ張る製造業界において大量の低賃金労働者を生み出す温床になってきたと批判されている。

制度的な失敗が認識されるなか、先ごろの全国人民代表会議(全人代、国会に相当)では、一時滞在許可証を廃止するなどの改革案が提議された。

以前よりは改善されたといはいえ、戸口制度には依然として問題が多い。出稼ぎ労働者は大都市で子どもを育てる余裕がなく、家賃が高い上に低賃金なため私立学校の授業料を払うことは不可能だとの見方をする専門家もいる。

今のところは、巣湖の例のように、年老いた祖父母が何とか留守児童の世話をするしかないのが現状だ。

シンインさんは子どものしつけもままならない状況を嘆き、本来は両親が育てるべきだと話す。だがその一方で、「この状況が良くないからといって、他に選択肢はない。もし私がこの子の面倒を見なければ誰が見るというのか」とも述べ、歯がゆい思いを吐露した。
(CNN.co.jp 5月10日)

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